NMR室の紹介
NMRとは核磁器共鳴スペクトル(Nclear magnetic resonance)の略称です.有機化合物を中心とした分子構造解析の分野で威力を発揮しています。
NMR室には2台のNMRと解析システム、それに液体窒素製造装置があります。 また、測定や管理を行う専門の技術職員がいます。 測定のご相談は どうぞお気軽にお申し付け下さい。 |
NMR室の装置 | ||
日本電子製 Lambda300 | 日本電子製 Lambda500 | |
装置の特徴 | 本測定装置は本体(Lambda)とデータ解析システムALICEからなり種々の測定およびデ−タ解析が行えます. 本装置の特徴を次に上げます。 |
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@ プロ−ブ: 標準装備の5mmチュ−ナブルプロ−ブは1H/19F,31P〜15N測 定が可能です。 |
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A CP-MAS: Lambda300では、固体NMR測定が可能です。 C.P.B.Si.Alその他の測定をおこなっています。 |
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B オ−トチュ−ンユニット: 温度や溶媒の違いにより必要となるプロ−ブのチュ−ニングや マッチングの操作がコンピュ−タにより自動的に実行されます |
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C セルフシ−ルド: セルフシ−ルド形の超伝導コイルを有することにより高磁場 NMRの漏洩磁場を減少させています。 |
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D 44チャンネルシム: 高磁場における磁場の均一度を向上させる目的で開発されたラ グランジェシム方式により、シムの数を大幅に増大させている にも関わらず、発熱量への影響がありません。 |
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原理 |
強い磁場の中に、磁気的性質を持つ原子核が置かれると、二つのエネルギー準位に分裂し、そのエネルギー差と同じエネルギーを持つラジオ波を照射することによって共鳴が起こります。これを、NMR現象という。化合物を構成する同じ原子核(例えば、1H)であっても、共有結合や化学的環境の違いによって共鳴するエネルギーが異なることから、その化合物がどのような官能基そして構造を持っているのかを決定をすることが可能となります。 |